SNS 登場以来の衝撃 !? チャットbot が引き起こす、ちょっと未来のお話
どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?
「SNSの登場以来の転換期」「2016年はチャットbotの年」とも言われ、年が明けた今年になって身近な LINE でも徐々に出始めてきたチャットbotという技術を使用したサービス。
ボクらがリリースした WazzUp!が持つ「LINE 上ですべて自動で新着情報を配信し、商品や店舗情報を自動返答する」という離れ業もチャットbot という技術があって実現しています。
ただ世の中を激変させるであろう技術が動き出しているにもかかわらず、ざわつきを見せているのはWEB関連の仕事に従事する、ごく一部の方のみ。まだまだ「なんぞや?」という人が多いのも事実だと思うので、この流れは絶対にキャッチアップしておいた方が良い。
そこで今日は、時代の大きな変革期となるかもしれない「チャットbot」について、そしてそれによって起こるであろう未来について、なるべく簡単に解説してみます。できるかな(笑)?
まずは チャットbot について知っておこう
チャットbot を知る前に、まずは bot(=ボット) について。
ボットとは、「ロボット」の略称で、もともと人間がコンピュータを操作して行っていたような処理を、人間に代わって自動的に実行するプログラムのこと。検索エンジンなどが導入している、Webページを自動的に収集する「クローラ」や、オンラインゲームでキャラクターを人間に代わって自動的に操作するプログラムなどのことを言う。 引用元:IT用語辞典 e-Words
例えば、これ。Twitterにあるスヌーピーbot。
このつぶやきをしているのは、人間でもなければ当然スヌーピーでもありません。予めプログラムされた内容に沿って自動的にツイートしています。これがbotと呼ばれるもの。
ロボットが予め登録された内容を勝手にツイートしている。そう思ってもらえればOKです。
しかし、このスヌーピーbotは会話を想定したものではなく、ひたすら登録された内容をツイートしているだけですが「チャットbot 」とは、その名の通りチャット上で稼働し会話を成立させるためのbotになります。
チャット上とは、例えばLINEだとかFacebookが提供するメッセンジャーとか。そういう会話を行うためのアプリを想像してもらえば分かりやすいかなと。
有名なとこだとLINEで配信されている「りんな」とかね。友だちになるとフツーに会話ができるけど、これは人が返答してるわけじゃありません。
日本マイクロソフトが提供しているチャットbot「りんな」。その会話の引き出しの多さにファンも多数。この見事な返しも全部自動です
で、肝心の「チャットbot 」で何ができるのか?
まず分かりやすい例としては、お買い物。LINEやメッセンジャーで話したい相手 ( =欲しい商品があるお店 )を相手に話しかけて、相手の選択肢に答えていくというもの。
例えば、SHIBUYA109 ね。探したブランドを選択肢から選んでいくことで、何階にあるかってことや商品まで教えてくれます。
また新商品の案内を希望する人は、配信希望の登録をすれば、以後新商品やコーディネートが投稿されるたびにお知らせが自動で配信されます。
WazzUp!で用意した選択肢を表示して、お客さんはその中から好きな選択肢を選ぶことで会話がどんどん進んでいきます
他にはドミノピザとかも有名。
両アカウントともロボットが会話に合わせて商品 ( 109はお店の場所も ) を返答します。しかも全部自動で。
こんなことができてくると通販サイトがいらなくなる日というか、メインでなくなる日もそう遠くないんじゃないかなって本気で思います。
他にもこんな未来が考えられるよね。
通販サイトなどのコールセンター
チャットbot に注文番号を伝えれば、キャンセルや交換の指示を即座に教えてくれます。B品判定だけは人間の確認が必要になると思いますが、返品やキャンセルの受付、よくある質問への回答など、多くの業務はチャットbotで代替え可能になります。
コンサートや飛行機といったチケットの予約
いつ・どこから・どこに行きたい!と「言う」だけ。わざわざサイトやアプリで色々選択して入力するという面倒がなくなります。実際、メッセンジャーではKLMオランダ航空との提携もスタートしています。他にもUberの競合で配車アプリのLyftがメッセンジャーから車を呼べる機能を発表。
上のコールセンターもそうですが、話かける時点でLINEやメッセンジャーにログイン認証が済んだ状態ですので、個人認証はすでに完了済み。わざわざ他サイトに移動してログインする必要もありません。
お店探しや予約
「この近くで焼肉食べたい」。これだけでGPSで現在地を割り出し、近隣の焼き肉屋さんをピックアップ。さらに「個室!とか、夜中までやってるとこ!」と言えば絞って「何時から何名で予約」と話かけるだけで、はい完了です。
広告でチャットbotが「こんなクーポンあるので、この店お得ですよ」なんてウザいこと言ってくることも想定されますね (笑)。お利口になりすぎると「今日は3回目のデートだからチューできそうな雰囲気の良い店選んでおいたよ」なんて、先輩風吹かされることも想定されます。
検索エンジン
これもヤバいよね。わざわざサファリやインターネットエクスプローラーといったWebブラウザを立ち上げてGoogleを使わないでも、知りたいことを「聞く」だけでOK。当然、音声認識も可能になっていくハズなので「 Hey!siri 」的な感じで検索終了です。
とまぁ、他にもたーーーくさんあるんでしょうけど、何となくでもこれから訪れる未来の様子が伝わったでしょうか?
「探す」から「聞く」。そして集約へ
現状では、Webブラウザやアプリを使って「探す」という行為が当たり前だけど、これが「聞く」という行為に変わっていくことが想定されます。そして現状では、Webブラウザを使ってGoogleで調べたりアプリで調べたりと使い分けているけど、これがLINEに集約されていく可能性が高い。
だって各企業がチャットbot さえ開発していけば、「調べもの」も「買い物」も「予約」も「連絡」もぜーんぶ LINE 内で事足りてしまうんです。つまり連絡だけで使っているLINEが今後あらゆる行為のプラットフォームに置き換わるってわけ。
あくまで予想だけどね。
でも、そうなったらすんごい時代だよね。ガラケーからスマホへという機器の変化というレベルじゃなく、探すから聞くという「行為」自体が置き換わる。
本当になくなるお仕事が続出だよね。でもメチャクチャ楽しそう。正直、SNSの使い方でまだまだ四苦八苦している最中に時代はもう次の段階に差し掛かったってわけ。マジではえーーー。
でも逆にロボットに作業が代替えされてしまう時代だからこそ、人間でしかできない関係性を築くという行為がますます貴重になっていく。その上でSNSはよりマストなツールとなることは間違いないんだろうね。
以上、ちょっと未来のお話でした。