アパレル復権の鍵は人間力!藤原ヒロシさん講演レポート
どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?
今日は先日参加したファッションワールド東京のセミナーの模様をお届け。今回は源間さん、栗野さん、ヒロシさん、国井さん、軍地さんなどなど「あれ?ハニカムのブログ?」と思うような、ちょっと普通じゃ考えられない豪華メンバーが勢揃い。
その中でも永遠の憧れ、藤原ヒロシさんの講演をTwitterで実況中継していたので、今日はその内容を振り返ってみたいと思います!
まずはカルチャーの話からということで、時は一千年間の話。みんなが猿になった気持ちで聴いてください。四足歩行から二足歩行になり自由に手を使えるようになった。手を使うことで脳が活性化していった。
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
七百年前のルーシーという類人猿の化石から分かったことの中に、肉を食べていたことが分かった。草食動物はずっと食べているけど、ルーシーは肉で栄養をとることで時間の短縮を図ることができて余暇ができた。
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
その後人間となりおいしいご飯を食べたいので「畑を耕す」ことを始めた。カルチャーの語源は、耕すという意味で生活を豊かにする行為である。だからこそ、ファッションは心を耕す・豊かにすることが大事である。
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
カルチャーとは「耕す」という意味が語源だそうです。畑を耕して豊かになる。そして心を豊かにする。
ファッションは今、ジレンマを抱えている。60年代のモッズとロッカーズの抗争を描いた映画「さらば青春の光」を観たとき、衝撃を受けた。そのセリフの中に「人と同じ格好をしたくない」というセリフがあった。けどモッズは同じ格好をしている。
#ファッションワールド— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
映画の主人公がお母さんに「普通のカッコしなさい」と言われることを見て、普通ってなんだろうって考えるようになった。ユニクロとか? ユニクロの功績は大きいと思っていて、ダサイ人が本当に少なくなった。色んな人がスタンダードなオシャレになっていった。
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
でもそれがファッションかと言われると、違うとは思う。ライフスタイル、生活の一部であると。ファッションとは「ごはんを美味しく食べるために畑を耕したもの」で心を豊かにするものである。
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
ユニクロは生活の一部。ライフスタイルブランドであり、ファッションブランドとは心を豊かにするもの。 うん、確かに!
店員さんやレコード屋さんから色々話を聞いて勉強したように、人間力を感じながら教育していくことが必要だと感じている。
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
ヒロシさん「昔から夜通し音楽を作ってたり、原稿を書きにいったり、仕事をすることが楽しくてしょうがなかった。もしやたらなければいけない、という感じなら辞めた方が良い。ファッションは楽しんで仕事しなくてはいけないと思う」。
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
まさに「遊びのような仕事。仕事のような遊び」を地で行くヒロシさん。
ヒロシさん「縦社会ではもう通用しない。縦を斜めくらいの関係に修正して、もっと若い人の情報交換をすべき。若い人はどんどんオゴってもらってください(笑)。ファッション業界はそういうところだと思う」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
ボクらが若い頃、イケてる先輩ってたくさんいたけど今の若い人にとって、そういう存在って身近にいるのかな? 怖いけどカッコいい先輩も多かったな。
ヒロシさん「裏原ブームの頃、お金もないし作れる数もなかったのが現実。それが限定という捉えらていたが、まったくそこにこだわりはなかった。こだわったのは人と同じものはイヤだということ。でも一人だけもイヤ」
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
人と同じものは着たくない。でも一人ではなく、気の合う仲間たちとは一緒のものを着ていたい ( =同じ服って意味じゃなくね )。 この超イケてるコミニティがやがて裏原につながっていったわけですねー。
ヒロシさん「ファッションと音楽の関係性は90年代に終わったと思う。パンクを観にいくには相手にされない。そんな時代。ヒップホッピくらいからジャージやブリンブリンアクセはどうなのかな?って。それはポップカルチャー全般に言えることだと思う」
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
ヒロシさん「ニルバーナやレニークラビッツが20周年ということで買って、若い人に聴かせたら全然古く感じないと話していた。当時のものが新譜として出てもスッと聴ける。古いものを聴いても新しく感じる。それはファッションでも同じことがおこっている」
#ファッションワールド— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
ヒロシさん「フジロックでノースフェイス着てパンクも聴くし、ビョークも聴く。だからもう音楽とファッションの関係は90年代で終わったのだと思う」
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
ちょっと急いで投稿したので支離滅裂な部分もあるので整理すると……
80年代、パンクのライブに行くときにスーツを着ていったらバカにされるし殴られる(笑)、まぁそんな時代。これは確実にファッションと音楽がリンクしていた。
でもヒップホップのジャージやブリンブリンのアクセくらいから、音楽とファッションの繋がりが薄れてきて、今はノースフェイス着てパンクのライブもビョークも聴くような時代。それはもうファッションと音楽がリンクしているとは言えない
要約するとそんな内容でした。
「どういう人に人間味を感じるのか?」
ヒロシさん「懐の深い人に惹かれる。多分、自分は生意気に思われていたと思うけど、それでも受け入れてくれる人。そんな大人が魅力的だった」— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
「フラグメントデザインの黎明期は?」
ヒロシさん「ブランドをしていたときに20人くらいいたが、会社を大きくしていくことは無理だなと感じた。生産能力を持って活動することは辞めようと思った。今の従業員は3人。ノーリスク・ノーリターンの仕事に切り替えた」— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
人もモノも抱えて、どんどん会社が大きくなる。でも良いところでスパっと辞めて、今はディレクション業に切り替えて身軽に活動している。 ファッションセンスもだけど、このビジネスセンスにも唸ります。
「裏原宿という文化について」
ヒロシさん「作ったとは思ってないけど、きっかけにはなったと思う。もうとっくに終わって、今はそれぞれが活躍している。その中で良かったことは、同業者が同じようにコラボしたということは裏原宿の功績だと思う」— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
「ポップカルチャーには毒があったのに、今は足りないと言っていたがどうすれば良いか?」
ヒロシさん「今、マーケットとして毒が必要かどうかは分からない。でも個人的には毒がないとつまらないと思う。一概には言えないけど人を驚かすエッセンスが必要」— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
「カルチャーを発信するにはどうしたら良いか?」
ヒロシさん「難しいですよね。でもそれには人間力が必要だと思う。人と接して、この店でこの人から買いたいと思ってもらうことが必要」。— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
ヒロシさん「人とのつながりを持つことが大事だと思う」
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
と、講演の内容はこんな感じ。
・ファッションは心を豊かにするもの
・楽しんで仕事をすることが重要。ファッション業界にいるんだから特に
・これからは人間力が必要になる
・毒を持った方が面白い
ボクにとって憧れ続けたファッションの師が今回の講演で話したメッセージは、マーケティングの師である藤村先生と同様の内容でした。この一つ前にお話していたユナイテッドアローズの栗野 さんも「個人の力」が重要になると話していました。
「遊びのような仕事。仕事のような遊び」で仕事を楽しみ、尖った個性を発信して個人の力を強くしていく。これが今、必要なこと。
でもね、参加している方々の様子を横目に見ていたら良くてメモとるくらい。パソコン開いている人もいなければ、ほとんどの人がSNSで発信もしていない。参加者の方々もファッション業界で大きな影響を持つ方々ばかりなのに、個人の力が必要って話を聴いたばかりなのに、それなのに、それなのに(涙)。
長年に渡り自分たちのことですら雑誌に発信を任せ続けてきた代償は「発信力不足」という、とてつもなく大きな爪痕を残して今のアパレル業界を蝕んでいる……。