次世代につなぐファッションの行方|軍地彩弓さん講演レポート
どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?
今回もファッションワールドのセミナーレポートです ( アップが遅くてすいません!)。今回は軍地さんの講演になります。
軍地さん「数々のコレクションを見ていて感じたことを今日はファッション編集者として俯瞰してお伝えしていきたいと思います」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
軍地さん「80年代のVIVIからキャリアをスタート。109ブームの最盛期で50万部売れていた、その後にグラマラスを創刊し2008年にヴォーグに。ここでデジタル戦略を経験。今はヌメロを制作している」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
元雑誌編集者のボクにとっては、雲の上の存在です。なにより紙とデジタルを経験して、双方の知見を持っている方は本当に貴重。業界の重鎮でも紙だけとか、リアル店舗しか知らないがゆえに「は!? まだそんなこと言ってるの?」ってことがあるというか、ほとんどですが、2つを経験しないと見えてこない部分は相当多いだけに、いつもその視点は参考になります。
軍地さん「展示会やコレクションでトレンドをキャッチして雑誌は打ち出していたが、ここ最近トレンドとは何か?という疑問を感じている。」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
軍地さん「ZOZOTOWNが9月にヒョウ柄と言い切っていて。そして記事としてヒョウ柄を一番着ている県は大阪じゃなく、実は埼玉というような内容の記事を書いていた。でも雑誌では紺とか無難なタイトルに。今売れているモノ=雑誌ではなくなった」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
軍地さん「インスタのハッシュタグの方がトレンドを表している。雑誌は売り場の売上に貢献していないのでは?トレンドがコレクョンから生まれていないように思う。それでもコレクションに行く理由は、ショーより参加している人たちのファッションも含めて雰囲気を味わう」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
小説とかビジネス書以外で最近、久々に買った本といえばビームスの40周年本です。思うんだけど、もう雑誌はスピードではネットに絶対に勝てないんだから、早々にニュース的な扱いはやめてビームス本のように保存しておきたくなるような内容にシフトした方がいんじゃない。「これがトレンドです!」って商品を紹介しても絶対にネットのスピードに負けるんだから、じゃなんでそのトレンドが良いのか、雑誌編集者の高い編集力を活かして裏付け捜査するとか。そういうトレンドの裏にあるカルチャーをもっと掘り下げてほしいよね。
それはネットに携わる人の編集力じゃ難しいもん。元々そういうカルチャーが大好きで、雑誌の高い編集スキルを持った人たちじゃないとまとめきれないと思うし、紙が持つ権威はそういう教育的な見地に使ってほしいなって思うんだよね。
軍地さん「バーバリーが始めた SEE NOW BUY NOW がキーワードになっている。ショーを見ながら、すぐにその商品が買える。これがトレンドでもあるが、すべてのブランドがこうなっていくわけではない」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
ファッションが全体的に売れてないってことは、これまで業界の常識とされてきたものが時代に合わなくなってきたってことでしょ。どんどん変えていけばいんですよ。やってダメならやめればいんだから。そういうウェブでは当たり前の考えをもう少し持った方が良いと思う。
軍地さん「ダブルファンタジーというキーワードも注目。売れない時代に何を伝えていくか? GUCCIは真っ赤な会場にスモークがたかれて、モデルは憂鬱な表情。MDやマーケティングじゃない創造性を押し出している。その振り切りがファンをつかんでいる」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
軍地さん「もう一方でスーパーリアリズムもキーワード。PRADAの2017年コレクションがリアルを追求したものだった。創造性を打ち出したブランドがある反面、リアルを突き詰めたブランドもある」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
軍地さん「もう一つがノージェンダー。男がワンピース着てもヒール着てもOK。自分が好きならOK。着る人が選んで決める。メンズ・レディースの垣根を越える風潮も出てきた」マジでーーー!? あ、オレもZARAもレディスのライダース買ったわ(笑)。#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
軍地さん「次のキーワードがストリートキッズ。Kocheがアローズととんちゃん通りでショーを実施したり、HOOD BY AIRというブランドでは、ショーにストリートカルチャーのエッセンスを取り入れたりしている」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
軍地さん「次はパーマネントコレクション。若い人に欲しいものを聞くと、新しいものを買わなきゃいけないんですか?という反応が多い。今の若い人の感覚では、シーズン落ちでも全然平気」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
軍地さん「ギャルソンの復刻、ボッテガの80年代のバッグの復刻など、時代とか性別とか、そういうものを超えて、良いモノを探している人が多い。」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
軍地さん「パワーウーマン。小池百合子やクリントンなど、女性の時代が花開いていく予感。小池百合子は毎日ジャケットが違うけど、管理職にどんどん女性が増えていくが、着る服がないのが現実。管理職女性のコーナーを作ったら良い売り場になる」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
ファッションのトレンド、全然分かりません(笑)。でもこれだけ色々あって垣根もなくなってきているからこそ、尖って特徴出さないとまず伝わらないよね。それは商品だけで独自化するのは無理だから売り方とか、作り手とか、そういうトータルで考えて独自化するしかないんだよね。
前にそんな記事書いたんで、よかった読んでね。
<参考記事>
売上を上げるには「商品」より「伝え方」にこだわるべし!
軍地さん「動画で伝えることも重要。Twitterが文字の時代、インスタが写真の時代、そして今は動画の時代になってきた。拡散される力が一番近いのは動画」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
伝えるためにはSNSってことですよ。フェイスブックではライブ配信もできるようになったしね。
軍地さん「ファッションはエンターテイメント。マーケティングに追われファッションの楽しさを忘れてないですか? 」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
オシャレするのって楽しいでしょー!? 自信持てるようになるでしょー!? 多分、分からないからってオシャレしてないだけで、したら楽しいから〜。知り合いのオシャレな人に同行を頼んで今すぐ買い物にいってー!
軍地さん「初期化するモノの価値。作りたいものを作り続ける。それを欲しい人とが直接結びつく時代。メルカリやminnneなど。作り手と書いてが直接結びつく時代なのでファンを作っていくことが大事になっていく」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
ほらーーー!やっぱりここでもファン作り。そして作り手とお客様が直接結びつく「つながりの経済」になるとおっしゃっている。ファン作りには会社より個人の方が共感ポイントが多く仲良くなれるので、結局は個人の時代なんですねー。
そして初期化するモノの価値。常にアップデートを繰り返すモノに合わせて、ボクらもアップデートが必要ってこと。ますますエクスマの時代って感じだね。
軍地さん「若手支援に必要なことは賞をあげることではなく、クラウドファンディングなどでファンを集めるような支援をできればいい。」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
確かに〜。「Tokyo新人デザイナーファッション大賞獲りました〜!」って言われても、どれだけスゴいか分からない。。。つか、お客様なんて絶対知らないし、もうそれで売れるなんてこともないよね。
今ならファッション大賞獲るより、よっぽど審査委員の人にSNSで紹介してもらう方がありがたいんじゃない (笑)?
軍地さん「ファッション業界はカッコつけていて時代の波に乗れていない。トリップアドバイザー、ポケモンGO、スナップチャットなどなど、こういうサービスが世界を変えていることを実感して変わらねばならない。日本のファッション業界はタイタニックの中にいる」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
軍地さん「あなたはタイタニックのどこにるか? ボイラー室にいて逃げ遅れる人になるか、新しい船を見つける人になれるか。一度外に出て新しい世界を見ていかないとダメ」#ファッションワールド
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
この例え、本当に秀逸ですよね。スマホが世界を変えていることを知ってるだけじゃなく実感しないと。SNSだって使い方知ってるとやってるとじゃ大違い。あれだけたくさんの人が講演を聴いていたのに発信してる人はほんの一握り。それじゃタイタニックと一緒に沈んじゃうよー!
ブランドから個人へ。時代が変わったんだから、やり方も変えないとね
最後の「ファッション業界はカッコつけていて時代の波に乗れていない」「一度外に出て新しい世界を見ていかないとダメ」って、首がもげるくらい納得です。そしてファッションの楽しさ忘れてるってのもスゴイ感じる。それはモノとして扱われてるからなんだろうね。
昔は作り手とかその背景にあるカルチャーとか、そういう部分も一緒に知れたからキラキラしてたもん。でも雑誌もモノとしてしか扱わない時代が続いて、その反動で「ファッション=洋服」というモノという観点でしか扱わないので、マーケティング的な面しかクローズアップさできないんじゃないかな。ファッションってモノだけじゃなく、思想とかそれを育んだカルチャーとか、そういう内面や背景も含めたスタイルがあるからこそ面白いわけじゃん。
もう一つは、ヒロシさんしかり、栗野さんしかり、軍地さんしかり、このお三方の講演をお聞きして改めて「個人」の時代に変わったということを痛感しました。それはスマホとSNSがもたらした変化。 せっかく良いこと聞いたんだから、個人としてSNS使って発信しなきゃ。軍地さんの講演もすべてテーマが#になってたでしょ?
そーいうことです。
発信すると良いことありますよ。だってボク、この実況ツイートしたら後から軍地さんがコメントくれて、Twitter上で少しお話できちゃったんだから。ね、いいことあるでしょ(笑)。