商品スペックでは何も伝わらない!今すぐできる売上がアップする伝え方
どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?
まったく伝わらないスペックまみれの電化製品売り場
昨日、電気屋へ Wi-Fi ルーターを買いにいきました。探していたのは電波距離より同時接続できる台数が多いもので、予算は2万以内。
いざ3Fのパソコンコーナーについてルーターコーナーの前に付くと……
「光をフル活用」
「電波干渉に強い」
「高速・簡単Wi-Fi」
「激速無線LANギガビットルーター」
「360°狙いうち」
全然、分からん (汗)。。。
「光をフル活用」 → フル活用するとどうなるの?
「電波干渉に強い」 → 干渉されないとどうなるの?
「高速・簡単Wi-Fi」→ どれくらい速くて簡単なの?
「激速無線LANギガビットルーター」→ 激速ってどれくらい?
「360°狙いうち」→ もはや意味不明
こんな感じ。
一番下の段が5,000円前後。上に行くにしたがい10,000円前後になり、一番上の段にいくと20,000円前後になる。でも全然、値段の違いが何によるものなのかパッと分からない。
いちおボクもネットを生業にしている人間なので知識ゼロってわけじゃなく、むしろリテラシーはある方です。でもね全然伝わってこないんですよ。だから求めている条件を満たした最適なルーターがどれか見つからない。
867+300とか1300+450とか、通信速度が大きくなればなるほど速いのは分かります。分かるけど、その数字の違いが「どれくらい」速いのかイメージできます? 無理ですよね。
「分からないから適当に買ったんだけど、求めたものと違って店の印象を悪くする」とか「そもそも分からないから買わない」というようなことも十分に起こりえる。事実、一緒に買いに行った人は「先週、分からないので買うのをやめた」そうです。
スペックで語ると、こういう大惨劇を招きます
結局はスペックをいくら語ろうが、使うシーンをパッとイメージできなきゃ選んでもらえないのです。結果、判断基準が値段だけになり、値引き競争に巻き込まれる。
速いことがウリならば「まばたきしてる間につながる」とか、電波距離がウリならば「2階にいても動画サクサク」とか、イメージできる言葉にした方が伝わります。
今回のボクのニーズなら「ビッグダディも大満足!大人数対応ルーター」とか「 接続台数10台以上OK!」って端的に書いてあったら絶対それを手にとってました。消費者庁がどうこうって話でパッケージが無理なら、店頭のスタッフの方が体験談をPOPに書けばいい。本屋にある書店員さんの手書きPOPを思い出してください。一番伝わりますよね?
そういうことです。
性能を数字で表現できる Wi-Fi ルーターでこれですよ。性能を数値化できないアパレルはどうですか?もっと伝わってないんですよ。
ゾッとしませんか?
「外人モデルさんが綺麗なロケーションでポーズ」というお客様との接点がゼロなカタログに載るのは、商品名と価格。そして「何か言ってるようで、何も伝わらないブランドコンセプトとシーズンコンセプト」。
店頭に目を移せば「サマーフェア」とか「クリスマスフェア」とか、具体的に何してるのかさっぱり分からないフェアタイトル。
ブランドである以上、憧れの対象としてカッコよくなきゃいけないという過去の成功体験がそうさせるのですが「カッコつけて、誰にも相手にされない」という実は一番カッコ悪い状況に置かれていることに全く気づいていない。
そこで!
騙されたと思って、一旦こんな伝え方してみません?
これはボクの大好きな通販サイト haco! のタグです。
利用シーンを伝えることで反応が上がることは、以前会社のブログでお伝えしました。
【参考記事】
売れる商品撮影のテクニックを元ファッション誌の編集者が伝授
話題のタグにある「なにはともあれ、これ着とこう」とか、あるあるじゃないですか? 「秋、おしゃれ で検索した人はコチラ」もいいですよね。前にあった「通勤まであと10分。何着ていく」も良かったなぁ〜。ね、イメージできるでしょ?
そういうことです。
こういうこと色々考えて試してみませんか?仕事が一気に楽しくなりますよー。
あ!余談として、こんな状況でも最適なルーターを見つけ出すテクニックがあって、それについても書こうと思ってたんだけど、長くなってしまったので次回お伝えしますね。ちゃんと分かりやすく(笑)。