売上を上げるには「商品」より「伝え方」にこだわるべし!
どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?
先日、フェイスブックに投稿したこちらの内容。 マカオ出張の際にたまたま出会った光景です。
先日、マカオへ行った際に有名なエッグタルト店へ行ったときの動画。
並びにあるスニーカーショップが「エア・ジョーダン1」のブレッドと呼ばれるカラーの発売日で、どうやらバイヤー対策( バイト代払って乞食とか並ばせないように )として、ドレスコードを設けて、エア・ジョーダンシリーズを履いている人に抽選券が配布される仕組みらしい。
いや〜、ジョーダンがここまで揃うと圧巻だし、こうして拡散も生むよね。
SNSなしにはもう商売が難しい時代、なにか企画する際には「どう伝わるか?」を常に頭に入れて考える必要があるなぁと痛感。むしろ今の時代は「商品」の価値より「どうやって届けるか?」という口コミや拡散を呼ぶアイデアの方が価値が高いと思うんだよなー。
野田 大介さんの投稿 2016年10月19日
エア・ジョーダンの発売にあわせて、並んでいるみんながエア・ジョーダンを履いている。スニーカー好きにとってこの光景は「みんなに伝えなくてはならない」そんな使命感を帯びる光景。
これを見たとき「拡散を呼ぶ仕掛け」をいかに考えられるか? 今は商品よりそのアイデアの方が価値が高いということを確信しました。
商品で独自化できますか?
これ、なかなか難しいですよね? 「オリジナルブランドです」って言ったって、似たような洋服はたくさんある。ストーリーを持った唯一無二の商品で独自化できればそれに越したことないけど、現実そんなものそうそうない。
だったらお客様への提案の仕方を工夫して話題になるしかない。それもこれもSNSが主流となったからこそ価値転換。早くそこに気づいた方が良い。
肉のヒマラヤ登頂します!#肉のヒマラヤ pic.twitter.com/r78b5PwoUH
— 「伊豆の酒屋 杉山商店」杉山雅一 (@sugichanz)
例えばこれ。渋谷にある「焚火家」という店の看板メニュー。その名も「肉のヒマラヤ」。味も旨いのですが、なにより「塊」という部分に価値がある。従来の考え方では、お客様に提供する際に切って出しますよね。
でもあえて塊で出すことに価値があって、塊であるからこそ「肉のヒマラヤ」というインパクトのあるネーミングを付けることができるし、こうして写真を撮って拡散したくもなる。
そういうことです。
これが普通に切って出てきたら「ブドウ牛のランプ肉」というようなメニュー名になり、特に拡散されるような見た目にもならない。純粋に味と値段というスペックで判断されます。
SNS時代にあった伝え方をしている事例、集めてみました
ということで、ちょっとですけど商品ではなく伝え方に秀でた好例を集めてみましたよ。
これMAGICSTICKというブランドのフロアマットです。このまま (=商品だけ) で見ると地味なマットですよね。でもね、この写真を見て。
そう!インスタなんですよ。最初からインスタに投稿することを想定して作られた商品。みんな#TODAYSKIKSというタグ付けをしてスニーカーを投稿するんだけど、それをマットに応用した技ありの一枚。案の定、発売する度に完売の人気商品です。
他にはこれ。商品じゃないけどディスプレイね。
ニューヨークに行ったときモールに入っているコンバースは、みんな入り口に面した壁面が一面オールスターに。「量が質に転化する」そんなことを思い出した事例。スニーカー好きなら、自由の女神より写真撮りたくなります。
最後は Keisuke okunoya。
店も通販システムもなく新作の発表はSNSのみで行われ、注文もSNSからのみ。完全受注生産で注文した人のほとんどがSNSに着用画像をアップする。そして「つながる」。
先日、初購入した Keisuke okunoya のパックTについて、年間360日はパックTを着ている買い物中毒のファッション通販アドバイザーがレポート。#Keisukeokunoya #短パン社長https://t.co/BKqfL0gWLg
— ファッション通販アドバイザー 野田大介 (@KURUZE)
頭の固いマッケッターには理解できないと思うけど(笑)、 SNS時代の最も先いく事例であることに疑いの余地なし。
たとえばお揃いとか。そういう楽しみを提案できているか?
じゃ、どうすればいいか分かりやすくいえば、人が拡散したくなるような ”絵になる” ことを意識すればいい。例えば、お揃いの格好でディスニー行く「制服ディズニー」って流行ってるよね。
画像:NEZU.log
これも ”絵になる”よね。自動思考で何も考えずに作ったセット割引するくらいなら、こういうシーンを違う楽しみとして提案して「チーム割引」した方が全然今の時代にあっている。
チーム短パンゴルフコンペ。これもスゴい (笑)。詳しくはこちら
もう商品だけじゃダメなんですよ。似たようなものは安く他にもたくさんあるんだから。大事なことは、どうみんなに面白がってもらえるか?そのためにも拡散されるような”絵になる”方法を考えて、それを伝えていく。
大事なことなので繰り返しますが、これまでは”物”にこだわっていれば良かったけど、今は商品より「それを使ってどう楽しめるか?」という体験と、それを伝える方法の方に価値がある。作って終わりではなく、そこが始まり。いや、むしろ物作りも逆算で考える時代変わったのかもしれない。
マカオ帰りの飛行機でそんなこと考えてました。