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キーワードは「贈り物」!梱包材でお客様の購入体験をアップさせる3つの方法

どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?

先日、Netflixで「マイ・インターン」が配信されたので、久しぶりに観なおしたのですが同じ通販に携わる者として、やはり勉強になるこの格言。

Intern

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( 配送する商品は )お客様への贈り物と思って

 

通販において荷物の受け取り時は、お客様と直接の接点を持てる大事なタッチポイント。ですのでボクはこの瞬間をとても大事にします。もっと言えば「配送会社の方から商品を受け取り、梱包を開ける瞬間」という通販で一番嬉しい瞬間をより演出するために、梱包材に工夫をすることをオススメします。

そこで今日はお客様の購入体験をアップさせ、ただの荷物を贈り物に変えるオススメの手法を3つ紹介します。

 

1. 仕様を変更して印象が残るものに変更する

まず 1stチョイスとしては、無地の段ボールにロゴではなく、予算はかかりますが仕様を変更して何かしらインパクトを残せるような梱包材を作成します。他のお店はほぼ「無地の段ボールにロゴ」で横一線。であれば、広告なんかに予算を突っ込むより「また買っていただきたくなるような梱包」に予算を注ぎ込む方が、よっぽど賢明だと思います。

 

Duras

こちらはロック式の段ボールで引き手で開ける仕様。ボク、せっかちなので荷物が届いたらすぐに開けたいんですよ。ハサミやカッターを探すのが面倒なくらいせっかち(笑)。なのでガムテを手で剥がして強引に開けるのですが、そもそもハサミやカッターがなくても開けられれば「配送会社の方から商品を受け取り、梱包を開ける瞬間」に水を刺すことがない。

そして商品は封筒に一つ一つ入れます。この封筒は何かの際に再利用してくれれば、普段の生活からお客様とタッチポイントを設けることができると考えました。

Zozotown

画像引用:axes femme

こちらはZOZOTOWNの梱包。まずなんと言っても色ですよね。目立つ。これ実は思わぬ副作用を生むのですが、配送会社の方が荷台に荷物を積んで配送する際、めちゃくちゃ目立つんですよね。

茶色や白の段ビールの中に真っ黒の箱が混じっている。そこにZOZOTOWNのロゴ。これを街中で何回か見かけたら、知らない人は「ZOZOTOWN」って何だろう?ってなりますよね。さらにタッチポイントとしては、朝ゴミを捨てにいったときもこの段ボールと再会することになる。

そして箱の開き方もプレゼントのような仕様になっています。こちらもカッターなしで開けることが可能です。

 

2. 期間限定で企画物に変更する

Starwars

画像引用:ZOZOTOWN

 

Dora

画像引用:ロケットニュース24

上がZOZOTOWN、下がamazonの事例なのですが、もう一つの方法としては「期間限定で梱包材を変える」です。

梱包材が届くのは「買う」というアクションを起こしてくれた優良なお客様。そのお客様に対してすべからく届けられるもの。それは梱包材です。この梱包材をメディアとして考えてみたらどうでしょう?

例えば、新ブランドの告知。実店舗がオープンする場合、その告知を段ボールに印刷して近隣住民の方だけにその箱で送るとかね。ボクはサイトがリニューアルする際に、その告知としてリニューアル前に告知段ボールを用意して使うことがあります。クーポンをつける場合、クーポンコードも箱に印字して。

常識では告知の紙を同梱します。でもそれじゃ拡散されないし、たいして見られずにゴミ箱行きが関の山。それを一手間かかるけど、告知メディアを紙から段ボールに変えるだけで一気に興味を持ってお客様に見てもらえます。

 

3. 予算がない場合は、手書きでカバー

Rega

どうしても費用的に難しい場合は、手間をかけるしかありません。

こちらはRegalectの事例なのですが、普通の段ボールや梱包袋に「Thank you! Regalect 」と書いてあります。これがプリントでは意味がなくて「手書き」という部分がポイントです。

この一手間が加わるだけでお客様から長文のお礼メールが来るなど、関係作りに貢献しています。通販開始直後など、比較的初期のフェーズでオススメの手法になります。

 

要はアイデア。無地にロゴならただの経費。工夫すれば立派なメディアに

3つの手法を紹介してきましたたが、すべてに共通しているのは「要はアイデア」ってこと。無地にロゴを入れただけの梱包材はただの経費。お客様になんの感動も生み出しません。

でもアイデアで工夫した梱包材は、お客様に感動を呼び「またこのお店で買いたい」と思わせてくれます。そしてSNSでも拡散されます。そうなれば立派なメディアです。広告費を使わずとも新たな、しかも優良なお客様を連れてきてくれます。

他のお店のように広告をうってクーポンを乱発しても結局は数の論理となり中小ブランドは生き残っていけません。であれば、限られた経費を他のお店が目を向けていない部分に投資してこそ、独自化の道が開けます。

 

美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい??

そう思った時点で君の負けだ。

ライバルが何をしようと関係ない。

その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ。

スティーブ・ジョブスもこう言ってます。

配送を業務と捉え唯一ともいうべきお客様との直接のタッチポイントをフイにするのか、ジュールズの言うように「お客様への贈り物」と捉え大切にするのか。このお盆休み中に一度熟考してみてはいかがでしょうか?