「後払い」より身近に感じる「ツケ払い」。2016年で一番気になった通販ニュース
どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?
通勤時の電車で目に入ってきた広告。そう、これはZOZOTOWNのセール広告。
そして右側に「ツケ払い」とありますが、実はボクの2016年で一番気になった通販ニュースといえば、この「ツケ払い」でした。この内容を知ったときに思わす唸りましたもん (笑)。
このツケ払いのシステムは下記の通り。
画像:ZOZOTOWN
商品が手元に届いてから2ヶ月以内に支払えばOKという、俗にいう「後払い決済」となります。通常では1週間くらいの支払い期間を2ヶ月に猶予を持たせたことがこのサービスのウリ。そして、このサービスの影響で売上が大きく伸びたという話をよく耳にします。
だから去年最も注目したニュースなのか?というと違います。ボクが注目したのは、サービスの内容でも効果でもなく「伝え方」の部分なんです。
使いたくなるように「伝える」ことの難しさ
どんな便利なサービスであろうと、どんな革新的なサービスであろうと、「最初に使ってもらうこと」このハードルが最も高い。
「伝わらなければ、存在しないのと同じ」。これは師匠、藤村先生のお言葉ですが、どんな便利なサービスであろうと、知ってもらい使ってもらうまでには大変苦労するもの。
ちょっと話は逸れますが、個人的に駅の改札で毎朝注目して見ていることがあります。それは Apple Pay でSuicaを使っている人の数です。もちろん一瞬なんで厳密には分からないので感覚としてですが、Apple Pay に Suicaを登録するとiPhoneだけで改札を抜けられますよね。チャージもめちゃくちゃ便利。一度使ったらその便利さゆえにずっと使い続けると思うけど、まだまだパスケースやお財布を改札にタッチする人の方が多い。
LINE Payも同様で一度登録してしまえば後の決済はかなり便利だけど、使っている人はほとんど見かけない。
どんなに便利でも、使いたくなるように「伝える」。これってすごい難しいし、今は商品やサービスがみんな良いので差をつけるのが難しく、伝え方にこそ価値があると思ってます。
「後払い」より身近に感じる「ツケ払い」
ツケ払いに話を戻すと、これ普通でいくと「GMO 後払い始めました!」とか「後払い始めました!」って伝えると思います、でも「ツケ払い」というお馴染みのフレーズをサービス名にすることで、一気に身近な存在になりみんながサービスに興味を示したんじゃないかなって思うんです。
例えどんなにすごい最新技術だったとしても、伝えるためにはみんなが想像できる言葉に「翻訳」して連想してもらうことで、はじめて興味をひくことが可能なんじゃないでしょうか。
そのためには最新技術のスペックを語っても伝わりづらく、案外昔ながらのローテクなキーワードの方が伝わりやすいのかもしれませんね。