競合ブランドの売上を集めて何するの? その情報活かせてる?
どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?
今日のブログは、Twitterに流れてきたこんな投稿について。
商業施設で他店舗の売上ばかり気にする本社社員。(社長の息子に特に多し(笑))
隣のお店ばかり気にしてたって売上なんて上がらない!自分の店でやるべき事は?目の前のお客さまにやるべき事は?スタッフのモチベーションは大丈夫?優先順位が違うのだよ。 #短パン社長#アパレルあるある— 短パン社長 奥ノ谷 圭祐 (@Okunoya_jr)
商業施設で他店舗の売上ばかり気にする本社社員。(社長の息子に特に多し(笑))
隣のお店ばかり気にしてたって売上なんて上がらない!自分の店でやるべき事は?目の前のお客さまにやるべき事は?スタッフのモチベーションは大丈夫?優先順位が違うのだよ
首がもげそうになるくらい頷いてしまう奥ちゃんの「#アパレルあるある」シリーズ。その中でも会社を上げて取り組んでいるけれど、それって本当に必要なの?と常々疑問を持ってしまう「他店売上」について考えていきたいと思います。
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結果、どんな商品だって「 アナタから買いたい 」って言われたらそれが一番。
全社をあげて相当な工数をかけて数字を拾います。でもその活用法は……
たいていのアパレルブランドでは、自社ブランドと客層が近いブランドを競合と設定します。そして自社で出店している百貨店やファッションビルに競合ブランドも出店していれば、いくら売っているか知ることができます ( ちなみにファッションのモールサイトでも、他社売上を知ることができるサイトがあります )。
そこで多くのブランドでは、店頭のスタッフの方に競合ブランドの売上を記録して本社へ報告することを義務付けます。1日1回とか、12時・15時・閉店時など、何回かに分けたり。これが毎日、ほぼ全店で行われます。
そして本社ではその数字をエクセルなどで集計し、自社の売上と対比させていきます。それが毎日メール等で共有される。こういうブランド多いと思います。ボクも最初は「おぉ〜スゴいな〜!ここまでするんだ」って思ってました。
でもね「その数字を見て何をするんだろ?」ってある時、疑問を持ちました。よくよく観察していると、その数字を見た後のアクションってこんな感じ。
競合の数字を拾う → 売上が悪い → やったね! → 終わり
競合の数字を拾う → 売上が良い → ちくしょー! → 終わり
が、ほとんどのケース……(苦笑)。
「全店のスタッフ」が「百貨店やファッションビルの本部にわざわざ行って、数字を拾って毎日報告させておいて」ですよ。さらに「本社のスタッフがその数字をまとめる」までしてるんですよ!? あまりにも悲しいじゃありませんか。
会社全体として相当な工数をかけてます。それなのに、それなのに多くの場合、その情報が活かされていません。
仮にそこで得た情報を活かすとしても、良かったブランドが何をしているか見て真似するだけ。でもね真似するって言っても「セット割引・クーポン割引・ノベルティ・セール・有名人の来店イベント」くらいしかしないんだから、別にもう自社でもしてるでしょ?
それが見えたとき「不毛〜〜〜!」と思ってしまいました。
やめるのが無理でも頻度を減らして、少しでもお客様と向き合う時間を!
「店頭のスタッフの人は接客以外にも色々忙しい。だから通販関連の業務をお願いして、これ以上仕事を増やすことはできない」って良く耳にする意見。
でもね、全社を挙げて、大変な工数をかけて他店の売上を拾っても、実店舗にも通販にも1円の売上にもつながらないと思うんですよ。
その変わりに、スタッフの方の言葉でSNSをアップしたり、お客さんが購入したアイテムでコーディネートを組んで、たった一人にでもメルマガを配信した方がよっぽど伝わるし、売上にもつながると思うんですね。
昔は情報ソースが少なく、本部に情報を集約して雑誌を使って情報を拡散していく、という伝達方法が主でした。だから情報をすべて本部に集約する必要があったのかもしれません。
でも今やSNSやブログ投稿は無料、メルマガも一通送るだけなら何円の世界で安価。コーディネートもCMSで無料で投稿できる時代です。
スタッフの方のリソースが限られているのだから、時代にフィットさせ今までやっていたことを見なおして、新しい業務に置き換えること。本部の方の決定は、多くのスタッフの方のリソースを左右します。本当にその情報を活かす自信があるのなら続ければいいだろうし「昔からやっているからなんとなく」程度であれば、お客様と向き合える業務に置き換えるべき。
おそらく本社の意見はこうです「会社の報告資料に必要だから」。
であれば報告を一日一回、もしくは週一回に減らすなど、頻度を減らすことで、スタッフの方の限られた時間をお客様のために使ってください。